« 「伝説の社員」になれ![古本] | トップページ | なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?[古本] »

成功本51冊もっと「勝ち抜け」案内

成功本51冊もっと「勝ち抜け」案内 (Kobunsha Paperbacks Business 20) Book 成功本51冊もっと「勝ち抜け」案内 (Kobunsha Paperbacks Business 20)

著者:水野俊哉
販売元:光文社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

前にも触れたが、以前に紹介した成功本50冊「勝ち抜け」案内の第2弾である。

前作の50冊に加えて、今回、更に51冊を選んだことになるのだが、本書を一通り読んでの印象は、本のチョイスが前作よりまとまっているといった感じ。但し、第2弾ということもあって、前作よりは地味めなセレクションといった感じもある。といっても、相変わらずビジネス本読みでは素人の域を出ていない男の印象に過ぎないけど。

なお、LOVE理論など、むむむっ、と思うような本も含まれているが、本シリーズの場合、本の選択については、あまり細かいことを言ってもしょうがないのかもしれない。以前の記事でも触れたように、著者自身が、著者の日記において、前作には、『私自身が「決しておすすめしたくない本」が一部含まれているのも事実です』とゲロってしまっているからである。

いずれにしても書評部分については、前作と同じフォーマットを採用しており、前作が参考になった人には、本作も参考になるのではないだろうか。

さて、本書では、著者言うところの「見えない世界」の話が重要なテーマになっているようなのだが、個人的には、そういう話はどうもぴんと来ない。

著者が本書のパート3で紹介しているエピソード(神社でのシンクロニシティ)についても、本書を読む限りは、単なる偶然の域を出ない話に思える。

成功するためには、運やツキが必要というところまではついて行けるのであるが、その先がダメである(笑)。例えば、人類の意識は繋がっているとか。なにそれって感じである(笑)。

ちなみに、本書には、シンクロニシティという言葉(あと、セレンディピティ)がよく出てくるので、改めて、手元の辞書等で意味を調べてみると、シンクロニシティとは元々ユングが提唱した概念とのこと。ユングと聞いて、思い出したのが、少し前に読んだすばらしき愚民社会 (新潮文庫 こ 39-1) の次の一節である。

精神分析もユング心理学も、科学とは言えない。えせ科学である。

同書で著者の小谷野敦氏は、カール・ポパーの理論を紹介しつつ、何でも説明できることが、えせ科学たるゆえんであると書いている。

「見えない世界」の話もそれを持ち出すと、なんでも説明できることになってしまい、それ故、胡散臭く感じられるようになってしまうのではないだろうか。

逆に言えば、運やツキといったことは、見えない世界の話を持ち出さないと説明できないということなのだろうが、それなら、同書での小谷野氏の言葉を借りて言えば、『「分からない」は「分からない」で良いではないか』ということでいいと思うのだが。

まぁ、成功学はある種の宗教のようなものかもしれないので、信じたい人が信じればよいのだろうけど。ただそういう話を、安易に持ち出すと、宗教同様、それを悪用する人も出てくるのではないかということを少し心配してしまうのである。

|

« 「伝説の社員」になれ![古本] | トップページ | なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?[古本] »

読んだ本」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 成功本51冊もっと「勝ち抜け」案内:

« 「伝説の社員」になれ![古本] | トップページ | なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?[古本] »