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英検1級2次試験採点法考

先日の記事でも書いたように、英検1級2次試験の控室で待っているとき、「面接カード」をじっくり観察することができたのだが、その際に気がついたことについて少々(もしかしたら、英検1級受験者には当たり前のことかもしれんが)。

「面接カード」は、まず、受験者が自分の受験番号等の必要事項を記入及びマークするのだが、基本的には、面接時に面接委員が使用するものである。

従って、面接カードには、面接委員に向けた指示等が書いてある。

例えば、スピーチ前の「簡単な日常会話(1分間)」では、2~3の質問をするとか、スピーチ終了後には、4つのカテゴリー(後述)について評価するとかが書かれていた。

そして、その評価方法についても、ちゃんと、各カテゴリーについて、1(poor)から5(excellent)の5段階で評価することが書かれていた。

「面接カード」は、先日の記事でも書いたように、まったく同じ物が2枚使われる。これは、各面接委員が、それぞれ1枚ずつを使うということだろう。すなわち、各面接委員は、それぞれ独自に、4つのカテゴリーについて、5段階評価をするということになる。

CEL英語ソリューションズという英語学校のサイトに載っていた「英検1級試験情報」によれば、2次試験の合格点は、100点満点中の60点固定のようである。

各面接委員の評価はおそらく同等に扱われるだろうから、各面接委員の評価は、50点満点ということになる。話を簡単にするため、とりあえず、カテゴリーがない(あるいは、すべてのカテゴリーについて面接委員同じ評価をした)とすると、一人の面接委員が(すべてのカテゴリーについて)3の評価をすれば、30点貰えるということになる。従って、両方の面接委員が、3の評価、すなわち、5段階評価の真ん中の評価をすれば、30+30=60で合格点が貰えるということになる。

このことに気がついたときは、少し驚いた。というのも、合格点が60点と聞くと、真ん中より少し上の点を取らなければいけないような気がするが、5段階評価のうちの3を取ればいいのなら、ちょうど真ん中くらいでもいいということになるからだ。人によっては、たいした違いではないと思うかもしれないが(汗)、個人的には、ちょっとした衝撃とすら言えるものであった(大げさ)。

次に、面接委員の評価する4つのカテゴリについて見ていくと、まず、4つのカテゴリとは、具体的には、次のようなものである。

  1. SHORT SPEECH
  2. INTERACTION
  3. GRAMMAR AND VOCABULARY
  4. PRONUNCIATION

そして、ネット上でいろいろな方が公開されている二次試験の結果を見ると、各パートの配点は、1と2が30点ずつ、3と4が20点ずつのようだ。

これを各面接委員毎に考えると、1と2が15点ずつ、3と4が10点ずつということになる。

すると、配点が30点(各面接委員あたり15点)の1と2については、各面接委員の1~5の評価に応じて、3点、6点、9点、12点、15点が貰えることになる。

同様に、配点が20点(各面接委員あたり10点)の3と4については、各面接委員の1~5の評価に応じて、2点、4点、6点、8点、10点が貰えることになる。

以上の推測が正しいかどうかについて、ネット上で公開されているいくかの二次試験結果について検証してみると、一応、それらについてはすべて、上記採点方法で説明できることは確認できた。

例えば、配点が30点の1又は2で、21点取れた場合は、一方の面接委員が12点(5段階評価の4)を付け、他方の面接委員が9点(5段階評価の3)を付けた可能性が高いことになる。可能性としては、一方の面接委員が15点(5段階評価の5)を付け、他方の面接委員が6点(5段階評価の2)を付けたということも考えられるが、二人の面接委員の評価が3段階も異なるというのは現実的には考えにくいだろう。

その他ネット上で見かけた1又は2の得点の例としては、18点、15点等があったが、それぞれ、9点(3)+9点(3)、9点(3)+6点(2)であった可能性が高いと思われる。

同様に、配点が20点の3又は4で、14点取れた場合は、一方の面接委員が8点(5段階評価の4)を付け、他方の面接委員が6点(5段階評価の3)を付けた可能性 が高いことになる。この場合も、可能性としては、一方の面接委員が10点(5段階評価の5)を付け、他方の面接委員が4点(5段階評価の2)を付けたということも考え られるが、これも現実的には考えにくいだろう。

その他ネット上で見かけた3又は4の得点の例としては、12点、10点があったが、それぞれ、6点(3)+6点(3)、6点(3)+4点(2)であった可能性が高いと思われる。

上記推測が正しいという仮定の下、ネット上の二次試験結果を見てみると、意外と、二人の面接委員の評価が異なっているケースが多いことに気がついた。そういう意味では、どの面接委員に当たるかで、合否が別れることもあるのではないだろうか。

自分が当たった面接委員が甘い人であればいいのだが(笑)。

ちなみに、上記推測の下では、二次試験の最低点は、(3+3+2+2)×2=20点ということになる。もちろん、最高点は、(15+15+10+10)×2=100点である。

なお、「面接カード」には、「brief comment」を書くスペースも用意されており、これについても必ず書くように指示があったので、この部分も評価に影響するのかもしれない。どう影響するかはさっぱり見当が付かないが、もし大きく影響するのであれば、上記説明はまったく無意味ということになる(汗)。



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コメント

こんばんは。

冷静に考察されていますね。すごいな~。
私は1次に受かったとしても、面接は点数とか考えずに体当たりになってしまいそうです。

ブログのリンクの件、こっそりというのは変な意味じゃありませんので、誤解されませんように!
私はいろいろな方とリンクを張らせていただくことになりましたが、私がやりとりさせていただいている中で、積読亭さんの英語力が一番高いと思っています(←私が言うまでもなく)。
お仕事で帰りも遅いところへ、ブログにリンクを張ったら騒がしくなってご迷惑かと思って、「こっそり」と書きました。

私のブログもときどき読まれているのですね・・・。
恥ずかしいです・・・(今更ですが)。

投稿: 三毛猫みい子 | 2009年11月19日 (木) 21時58分

三毛猫みい子さん、コメントありがとうございます。

もちろん、上記のようなことを考えたのは面接後ですよ。私も面接中は、点数のことを考える余裕なんてなかったです。

でも、(上記推測が正しければの話ですが)5段階評価の3が取れればいいということなら、多少は気が楽になるのではないでしょうか。

「こっそり」とはそう言う意味でしたか。安心しました(笑)。
でも、あまり読む人のことを考えてないブログですので、ご心配のような事態にはならないかと、思いますが。。。

ちなみに、私の英語力は実際はたいしたものではありませんよ。このことは、来週には明らかになるでしょう(笑)。

投稿: 積読亭 | 2009年11月20日 (金) 03時05分

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