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積読亭流英検1級大問3の解き方[ネタバレ注意]

前回の記事でも触れたが、最近の英検1級1次の筆記試験では、以前と比べて、大問3が難化傾向にあるとされており、今回の1次試験でも、ネット上の情報を見ると、苦戦している人も少なくないようである。

そこで、多少時間はかかったにせよ(汗)、今回、大問3で全問正解を達成できたので(自己申告だけど)、もしかしたら、なにかの参考になるかもしれないということで、自分なりの解き方について少し記しておく。

まず、筆記試験全体についての時間配分についてであるが、基本的に、過去問をやるときの目安としては、英作文抜きで、80分としている。つまり、英作文には20分を残すということである。実際は、20分だとちょっと足りないのだが、本番では、やはり本気度が違うので、練習時よりはもう少し早く解けることが一応期待できるので、その分で補うという考え方である(ちなみに、2009年度第2回の本番では約25分残った)。なお、自分の場合、英作文は、人が採点するものであり、得点にばらつきが避けられず、水物という感じもするので、そういう部分にあまり労力をかけたり、時間をかけたりしたくないということから、こういう時間配分になっているということもある。もちろん、自分が英作文が得意でないということが一番の理由であるかもしれないが(笑)。

また、人によっては、筆記試験時間の100分の中から、リスニングテストの選択肢の先読みの時間を捻出する人もいるようだが、自分の場合は、そういうこともしていない。これは、そもそも、自分が、先読みとか得意でない(先に読んでも、さっぱり頭に入ってこない)ということと、リスニングテストの方は、あまり紛らわしい選択肢とかはなく、話の内容をだいたい追えていれば解答できるものが多いと思っているからである。ただ、確かに選択肢だけでも読む量は比較的多いので、その負担を少しでも減らすため、例えば、パート1については、インストラクションや会話の流れている間等に、選択肢をちらちら見て、選択肢のだいたいのパターン(4つの選択肢の共通部分と相違部分等)を認識するくらいのことはしている。また、パート4については、特に読む量が多いので、パート4のインストラクションが流れている間に、一番最後の問題の選択肢を必死に読むようにはしている(一番最後の問題は、リカバリーする時間がないので)。

結局なにが言いたいかというと、大問3や大問2で確実に点を稼ぐために、充分な時間を割り当てるようにしているということである。

さて、ここからは、2010年度第1回英検1級1次筆記試験の大問3の一番最初の長文問題(32~34)を題材に、実際に自分がどのように解いたかについて書いてみたい。なお、実際にどのように解いたかは、終わった時点で、すぐに忘れてしまうので(汗)、細かい部分については、実際のやり方とは異なっているかもしれない。

以下、2010年度第1回英検1級1次筆記試験の大問3の一番最初の長文問題(32~34)の内容に触れるので、内容について知りたくない方は、注意されたい。

まず、大問3の問題文と設問の読む順番についてであるが、以前に過去問をやっていたとき、最初のうちは、まず、問題文を全部とりあえず読み、それから、設問を読み、再度、必要に応じて、問題文を読んで、設問の解答するというやり方で行っていた。しかしながら、このやり方だと、やはり時間がかかりすぎるということ、そして、『英検1級教本』によると(同書77頁)、大問3では「設問の順番と問題文の流れが対応している」らしいということがわかってからは、次のようなやり方に落ち着いている。

すなわち、

  1. まず、問題文の最初のパラグラフを読む。
  2. 次に、最初の設問を読む。
  3. 次に、二番目以降のパラグラフを、最初の設問で問われている事項が出てくるまで、パラグラフ単位で読む。
  4. 最初の設問で問われている事項が出てきたら、当該事項を含むパラグラフを読み終わった時点で、設問の選択肢を読んで、設問に解答する。設問に解答する際、必要であれば、該当するパラグラフ(の必要な部分)を何度となく読む。また、選択肢を順番に読んでいく際に、正解と思われる選択肢が途中であった時でも、基本的に、最後の選択肢まで読む。
  5. 以上のようにして、最初の設問に対する解答が終了したら、次の設問を読む。
  6. そして、次の設問で問われている事項が出てくるまで、以降のパラグラフを、パラグラフ単位で読む。
  7. そして、次の設問で問われている事項が出てきたら、当該事項を含むパラグラフを読み終わった時点で、2番目の設問の選択肢を読んで、2番目の設問に解答する。
  8. 以下、最後の設問に解答するまで、同様のことを繰り返す。

次に、実際の問題で具体的に見ていく。

まず、問題文"Analiing Altruism"の第1パラグラフ"When Charles Darwin ~ around us"を読む。

次に、最初の設問32を読む。そして、第2パラグラフ"Darwin explained ~ on the altruist."を読む。そうすると、第2パラグラフの3行目に"The idea remained popular until the 1960s, when"という記載があるので、"when"以下の部分に設問32の解答が書かれているであろうことがわかる。

そこで、第2パラグラフを読み終わった時点で、設問32の選択肢を順に読んでいき、正解と思えば○を付け、不正解のものには×を付けていく。設問32の選択肢では、選択肢1は、第2パラグラフの"when"以下に記載されていることと矛盾しているから×、選択肢2及び3については、そのようなことはなんら記載されていないので×、選択肢4は、"the fact that"以下で、第2パラグラフの5行目の"These models showed that"以下に記載されている事項と同旨のことを言っているので○ということになる。

以上のようにして設問32の解答が終了したので、次に、設問33を読む。そして、第3パラグラフ"In 1964, ~ the group."を読む。すると、すぐに、"William Hamilton"の名前が出てくるので、このパラグラフに、設問33の解答が書かれているであろうことがわかる。

そこで、第3パラグラフを読み終わった時点で、設問33の選択肢を読んでいき、正解と思えば○を付け、不正解のものには×を付けていく。しかしながら、設問33については、最初の解答時点では、すべてに×がついてしまうことに(笑)。仕方がないので、もう一度、最初の選択肢から慎重に見ていく。すると、選択肢2及び4については、そのようなことはなんら記載されていないので、確実に×であるが、選択肢1と3とではどちらが○かは決め手にかけた。しかしながら、問題文及び選択肢を読み返すうちに、選択肢3は、逆の意味で、第3パラグラフに記載された事項と同旨のことを言っているらしいことに気付く。わかり安く言えば、選択肢3を次のように書き直して考えるということである。なお、実際に解答時には、このような書き直しまで考えたわけではない。

It showed that altruistic traits are likely to be passed on in a population if altruistic behavior is aimed at related individuals.

以上のようにして設問33の正解が3だとわかったので、次に、設問34を読む。そして、第4パラグラフ"While ~ game."."を読む。すると、すぐに、"studies in other fields suggest "という記載があるので、このパラグラフに、設問34の解答が書かれているであろうことがわかる。

そこで、第4パラグラフを読み終わった時点で、設問34の選択肢を順に読んでいき、正解と思えば○を付け、不正解のものには×を付けていく。設問34の選択肢では、選択肢1は、第4パラグラフの7行目にある"Still, there could be a flip side."の前後に、同旨のことが述べられているので、○ということになる。一方、選択肢2~4については、いずれも前半に、第4パラグラフに記載された事項と同旨のことを言っていると思われる部分もあるが、いずれも、後半又は最後の部分に、第4パラグラフで述べられていないことも含まれているので、×ということになる。

以上のようにして、設問32~34についての解答が完了することになる。<了>

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コメント

おひさしぶりです。ときどきのぞいてますが、だいたい、でんすけさんところでコメントして力尽き。この緻密なとき方分析。うーむ。積読さんもまた、「きれもの」ですね。でんすけさんところでみて、思わずうなった、選択しを選ぶ場合の、「がきの絵?」とおもった図案に勝るとも劣らない!!

積読亭さんが読んだというPBで先月くらいのブログで、シンプルプランなど、あれは映画になりましたね。読みたいとおもってました。

Amazonの「ほしいものリスト」に追加したしだいです。
二次に集中しなとな~ついつい他に意識が。

またのぞきます~。

投稿: 大阪の主婦 | 2010年6月27日 (日) 13時23分

大阪の主婦さん、コメントありがとうございます。

デンスケさんの手書きの絵のわかりやすさには遠く及ばないとは思いますが(笑)。今回の記事は、一通り問題を解いた後に、間をおかず書けば、けっこう簡単に書けるかと思ってたのですが、実際は、リスニングが終わった時点で、既に結構忘れており(汗)、結局、この記事を書く前に、もう一度、改めて取りあげた問題だけ解くはめになり、結構大変でした(笑)。

シンプルプランは、内容はまったく憶えていないのですが(汗)、主人公の兄(多分)が言ったある台詞だけは印象に残ってます。

二次まであと2週間ですね。無事突破して、心おきなくPB三昧できるようになることを祈っております。

投稿: 積読亭 | 2010年6月27日 (日) 23時33分

積読亭さん、はじめまして
デンスケさんのブログから来ました。

微に入り細に入り、詳しく解説いただいてありがとうございます!
大問3はボロボロだったので、すごく勉強になりました。

設問を読んでから答えることはやっていたのですが、
パラグラフ単位で読めば、正解を導けそうな気がしてきました。
選択肢を読んで、全部×つけることもよくあるのですが。。。(笑)

シンプル・プランは翻訳本を昔、読みました。
シンプルなはずの計画が人間の欲深さがからんで、あらぬ方向に進みだす展開が何とも言えませんでした。

投稿: Nemo | 2010年6月28日 (月) 18時22分

Nemoさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
Nemoさんのブログは、時々拝見しております。

途中でめんどくさくなって、放棄しそうになった記事ですが(笑)、多少なりとも参考になったのであれば、曲がりなりにも完成させた甲斐がありました。

シンプル・プランを読んだのは、15年以上前ということもあって、内容はほとんど憶えてないです(汗)。改めて確認したところ、シンプル・プランは、’95年度版(94年末発売)の「このミステリーがすごい!」で海外編第1位になってますね。自分は、多分これで、この本のことを知ったような気がします。翻訳本で読んでたら、もう少し内容も憶えていたかしらん(笑)。

投稿: 積読亭 | 2010年6月29日 (火) 00時49分

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