« 英英辞典通読記(Days 422-426) | トップページ | 英英辞典通読記(Days 427-431) »

漢検2級受験記

さて、唐突ではあるが、日本男児たる者、異国の言葉にうつつを抜かしてばかりはいられない、ということで、先日の日曜(1/29)に、日本漢字能力検定、いわゆる漢検の2級(平成23年度第3回)を受けてきたので、そのときの模様を少々。漢検親子を儲けさせるのは本意ではないのだけど、って、もういないんだっけ?

今回の決戦の場は、自宅からまずまず近い麻布大学。でも、2級は朝一10時からのスタートということで、いつもよりかなり早起きして(汗)、会場へ向かう。会場の最寄り駅となるJR横浜線の矢部駅に着くと、受験者と思われる人の流れができており、その流れに乗っていくと、間もなく麻布大学に着いた。受験票の案内では、矢部駅北口より徒歩約4分とあったが、結構すぐ着いた印象だった。

さて、実際の会場となる8号館へ向かうと、係員らしき人が、会場案内を壁に貼りだしており、それを見て会場となる教室を確認しようとしていると、まだ、開場前なので、試験会場とは別に用意してある待合室へ行けとのこと。その時点で、試験開始30分ちょっと前だったと思うが、ちょっと遅くない?受験票には、「検定開始時刻の15分前までに入室してください。」とあるから、早めに来たのに。まぁ、待合室が用意されているならいいかと、待合室が用意されているという6階へ(試験会場は、4階、5階)。6階に着くと、「待合室」と書かれた張り紙が貼られた部屋が3つほどあった。一番手前にはそこそこ人が入っているようだったが、一番奥の部屋を覗くと、無人であった。とりあえず、そこで、朝飯代わりのウイダーインゼリーを飲んだり、トイレに行ったりしながら開場を待つ。しかし、一向に会場となる教室へ入室可能になる様子がない。受験票にあった検定開始15分前間際になって、ようやく、他の待合室の受験者が動き出したような気配がしたので、荷物を持って、試験会場となる教室に行くと、既にかなりの受験者で部屋は埋まっている状態だった。

さて、教室に入ると、黒板に受験番号らしきものが机の配置に対応させて記載されていた。漢検は、席が決まっているようだ。机は、3人掛けの席で、それを二人で使用。そういう訳で、両側は比較的余裕があるが、前後は、机がびっちりと詰まったような感じで、かなり狭く感じた。これは、もともとの大学の仕様かも知れないが。

で、自分の割り当てられた席に着くと、机の上には、答案用紙らしきものが既に置かれていた。よくよく見ると、そこには、既に、自分の名前や、受験番号、会場番号などが印字済みであった。つまり、各答案用紙は、各受験者専用となっているのだ。これを見て、なるほど、会場の準備には、時間がかかりそうだなと、納得した次第。それはともかく、他の試験だと、試験開始前に、受験番号等をマークしなければならず、それが面倒だったりするのだが、その点、漢検は楽ちんである。印字されているものが間違っていない限り、試験前に(係員の指示に従って)記載する必要があるのは、名前のふりがなと、男女の別のマークだけである。

さて、漢検の答案用紙は、自分の名前等が印字されているだけではなかった。単なる答案用紙だと思っていたのだが、係員の指示に従って、一枚目の用紙をミシン目から切り離すと、その下には、問題用紙が隠されていたのであった。といっても、いきなり問題が見れる状態になっているのではなく、試験開始の合図と共に、右下の隅からめくると、初めて内側に印字された問題が見れるような仕組み(圧着されたハガキと同じ仕組み)になっていた。さすが漢検。受験者数が多いということだけあって、大がかりである。

(以下では、漢検2級の問題形式について簡単に触れているが、詳細については、漢検Webサイトに掲載されている問題例を参照されたい。但し、本日現在公開されている問題例は、やや古い平成20年度第3回検定のものである)。

で、試験開始の合図と共に、圧着された問題用紙をペリペリとめくって、解答開始。まずは、読みの問題(配点30点/200点)である。2級は出題範囲が基本的に常用漢字に限られるので、いい年したおっさんである自分(汗)には、読みは概ね難しくないが、所々の見慣れない熟語等には、かすかな不安を感じながらも、常識的な線で解答していく。また、以前に過去問をやったとき「欲深」の読み問題に、なんの疑問を持たずに、「よくぶか」と解答したら、「よくふか」と濁らないのが正解だったことがあったので、濁りについては慎重を期すようにした。

続いて、部首の問題(配点10点)。ここは、配点が低いということもあって、半分捨てていたので、ちゃっちゃっと済ます。でも、ある意味、結構ベタな問題があったりして、そこそこできた感じ。

続いて、熟語の構成の問題(配点20点)。これは、2級において、二つあるマークシートで解答する問題の一つである(もう一つは、四字熟語の意味)。過去問をやった感じでは、基本的に楽勝パートだと思っていたのだが、本番では、いくつか迷う問題があり、ちと焦る。

続いて、四字熟語の問題(配点20点(前半又は後半二字の書き取り)+10点(意味))。四字熟語は、2級でも、けっこう難しいものが出る。例えば、「鼓腹撃壌」や「汗牛充棟」なんてのは、自分的には、過去問をやって初めて知った四字熟語だ(汗)。今回の問題では、一般的によく使われるものがあったり、過去問でなじみのものがあったりで、ひとつを除いて、初めて見るものはなかった。一部の漢字に迷いもあったが、とりあえず全部埋めることができた。

続いて、対義語・類義語の問題(配点20点)。以下、すべて漢字を書く問題である。このパートは、対応する対義語・類義語をひらがなで書かれた選択肢から選ぶことができれば、書く漢字自体は比較的簡単なことが多いのだが、慣れない早起きのせいか、ひらがなを見ても、漢字がすぐには出てこず、少し焦る。気を落ち着けて取り組むと、パッとはいかなかったが、じわじわといった感じで、なんとか出てきた感じ。

続いて、同音・同訓異字の問題(配点20点)。ここは、半分くらいまでは概ね調子よく行ったが、2問連続で、二字熟語の一方の漢字がどうしても出てこない。結局、その2問は、後回しにすることにして先に進む。

続いて、誤字訂正の問題(配点10点)。このパートは、過去問をやってて、時々、どの部分が間違っているのかさっぱりわからないことがあったりもしたのだが(汗)、今回の問題は、どれも、間違っている部分の特定は比較的容易であった。正しい漢字も、一つはちょっと手間取ったが、概ねすぐに出てきた。

続いて、送りがなの問題(配点10点)。このパートは、カタカナ部分を、漢字一字と送りがな(ひらがな)に直すのだが、せっかく漢字がわかっても、送りがなを間違えると得点にならないという精神衛生上よくないパートである。送りがなは、結構迷うことが多く、苦手なパートなのだが、今回の問題は、漢字もなんとか出てきたし、送りがなも比較的わかりやすいものが多かった印象である。

で、いよいよ真打ち(?)の書き取り問題(配点50点)。配点比率がどのパートよりもひときわ高く、これ以前のパートがある程度できていても、このパートがぼろぼろだと合格は覚束ないと言われているパートである(誰かが本当にそのようなことを言ってるかどうかは知らんが)。そんな訳で、一問一問、漢字が出てくるかどうか、ドキドキしながら解いていく。所々、漢字が出てこなかったり、漢字の細部に迷いながらも、なんとか進んでいく。半ば過ぎたあたりで、2問連続で漢字が出てこなかったときは、思わず天を仰ぎたくなった(大げさ)。しかし、気がつくと、思ったより時間が経過していたので、すこし焦りつつ、出てこないものは深追いせずに、先を急ぎ、とりあえず、最後の問題までたどり着いた。結局、その時点で解答できなかった問題は、5問程度だったかと。先の同音・同訓異字の2問と併せて、合計7問程度が解答できていないということになる。そこからは、残り時間を使って、一つ一つ答えを絞り出していく。あれこれ考えたり、手を動かしているうちに、一つ、また一つ、といった感じで、漢字が出てき、結局、一問を残して、一応すべて埋めることができた。最後の一問も、その後しばらく考えたが、これは、どう考えても出そうもなかったので、諦めて、残りの時間は見直しにあてた。そうすると、一問、なんかちょっと漢字の形が変な気が。よくよく見ると、細部において、間違えて、似たパーツを書いていたようなので、慌てて修正。また、一問、筆の勢いで、本来出てはいけない部分がちょこっと出っ張っているように見えるものがあったので、一旦は大丈夫だろうと思ったが、念のためと思って、こちらも慌てて修正。でも、慌てていたためか、修正後も、修正前とあまり違いがないような結果に(汗)。

そうこうするうちに、試験終了。係員の指示により、答案答案は、各受験者が後ろから前に順次送るシステムで回収された。漢検では、英検等の同様に、問題用紙は、持ち帰り可能となっている。また、検定日の約10日後に標準解答が送られてくるらしい。

なお、試験開始前に係員より、試験途中に、受験者の写真照合を行うので、その際は、ご協力をという説明があったが、特に、邪魔されることなく、気がついたときは終わっていたようだった。今回、漢検の申し込みは、漢検のWebサイトから、ネットで行ったのであるが、これまでの他の検定等からの経験で、写真は、試験当日までに用意しておけばよいのだろうと思って油断していると、漢検の場合はちょっと違っていた。すなわち、ネットでの申し込み後、漢検より、受付認定書なるものが郵送で送られて来て、それに付いていた返信ハガキに、写真を貼って送る必要があった。その返送期限が結構短かったため、ちょうどいろいろと忙しい時に、慌てて写真を撮る羽目に。

さて、会場を後にし、駅に向かうと、駅の方からは、次の時間帯に行われる準2級の受験者と思われる人達がぞろぞろやってきていた。その多くは、親に伴われた子供達だったような。2級の受験者も若かったが、準2級は一段と若い感じ。試験会場では前から2番目の席だったので、全体的にどうだったかはわからないが、自分の周りにいたのは、高校生から大学生ぐらいの若者だったような。

その後は、その足で週一で通っているジムに立ち寄ってから、帰宅。一応、だいたいの解答は、問題用紙に書いていたので、とりあえず自己採点してみると、合格ライン(80%程度)は超えていそうで一安心。試験途中には一度は、マジやばいかもと思ったんだけど(笑)。ただ、漢検の場合、ほとんどが手書きの漢字等を人間が採点することになるので、自己採点の結果というのは、マークシートの場合に比べて、あまり確実なものとはいえない。まぁ、あとは、結果を待つのみである。漢検では、検定日の約30日後に、インターネットでの合否結果サービスが始まり、検定日の約40日後に、検定結果が郵送されてくるとのこと。

なお、当初は具体的な問題の内容にも触れようかと思っていたのだが、漢検のWebサイトによると、千葉市内の公開会場1会場において、検定開始時刻までに開場することができず、2級の検定が中止となる事態が発生したことから、2月4日(土)又は2月10日(金)に再検定を行うとのことなので、念のため、具体的な内容について触れるのは止めにした。読売新聞によると、会場側が、スケジュールを1週間間違えて予定表に入れたことが原因らしい。しかし、会場側の関係者は皆が皆、漢検自体には、まったく興味がなかったってことかしらん。多少なりとも興味があれば、誰かしら気がつきそうなものだが。

|

« 英英辞典通読記(Days 422-426) | トップページ | 英英辞典通読記(Days 427-431) »

漢検」カテゴリの記事

コメント

初めまして。数年前に漢検(R)2級に合格し、今は準1級を目指して勉強しています。
漢字の世界って奥が深いですね。昔は嫌々ながら漢字の勉強をしていましたが、今は楽しくてしかたありません。

漢検(R)の会場って待合室があるのですね。私が受けた時、廊下に受検者がずらり立っていましたが。

今回2級に受かったら、準1級を目指したらいかがでしょう?

投稿: Yuki | 2012年2月 3日 (金) 21時00分

Yukiさん、はじめまして。コメントありがとうございます。

大人になって、改めて漢字の勉強をすると、新たな発見がありますね。

待合室があるかどうかは、会場にもよるのかもしれませんね。ただ、今回の会場でも、待合室を利用せずに、廊下で待っている人もたくさんいました。

2級に合格したら、そのうち準1級も、とも思ってますが、準1級は、なかなかの難関なようなので、実際の受験にまでたどり着けるかは定かではありません(笑)。

本日(すでに昨日ですが)、標準解答が届いていたので、確認したところ、誤字訂正問題において、記事では、『どれも、間違っている部分の特定は比較的容易であった』と書いておきながら、間違っている部分の特定が間違っているものがありました(汗)。なにはともあれ、受かっているといいのですが。

投稿: 積読亭 | 2012年2月 4日 (土) 00時52分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1066572/43916325

この記事へのトラックバック一覧です: 漢検2級受験記:

« 英英辞典通読記(Days 422-426) | トップページ | 英英辞典通読記(Days 427-431) »