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漢検準1級過去問分析(一字訓読み編)

以前の記事でも書いたように、1級について過去問を分析したネット上の情報によれば、1級では、平成14年度第3回以降については、漢検漢字辞典(の親字見出し欄の下)に載っていない訓は、読み問題では出題されていないとのことである。

そこで、準1級についても同じことが成り立つのか、すなわち、漢検漢字辞典(の親字見出し欄の下)に載っていない訓は、読み問題で実際に出題されていないのかを、手元にある漢検準1級の過去問、すなわち、平成18年度第1回~第3回、平成20年度第2回、第3回、平成22年度第1回、平成23年度第1回~第3回、平成24年度第1回、第2回の11回分を使って確認してみた。

と言っても、すべての訓読み問題を確認するのは大変なので(汗)、とりあえず、大問(三)の一字訓読み問題55問(各回5問×11回分)について一通り確認してみた。

で、その結果はというと、上記55問の一字訓読みはすべて、漢検漢字辞典の親字見出し欄の下に載っている訓であった。更に、そのうち、49問については、熟語見出しとしても載っているものであった。なお、厳密に言えば、55問のうち1問については、標準解答として2種類の解答が挙げられており、その一方については、漢検漢字辞典の親字見出し欄の下に載っている訓であったが、残りの一方については、漢検漢字辞典の親字見出し欄の下に載っていない訓であった。

以上のことから、サンプル数が充分とは言えないかも知れないが、とりあえず、漢検準1級についても、少なくとも、平成18年度以降は、漢検漢字辞典(の親字見出し欄の下)に載っていない訓を問う一字訓読み問題は出題されていなさそうである。ということは、今後も同じ傾向が続くとすると、漢検準1級において、漢検漢字辞典(の親字見出し欄の下)に載っていない訓を問う一字訓読み問題が、本番で出題される可能性は低いと言えそうである。

漢検準1級完全征服の付録として付いている「準1級用漢字音訓表」を見ると、例えば、「嬰」の訓として、「めぐ(る)」、「ふ(れる)」、「あかご」の3つが挙げられているが、漢検漢字辞典を見てみると、「嬰」の親字見出し欄の下には、訓はまったく載っていない。従って、最近の出題傾向が今後も継続すると仮定すると、漢検準1級の一字訓読み問題において、「嬰る」を「めぐる」と読ませたり、「嬰れる」を「ふれる」と読ませる問題が出題される可能性は低いと考えられる。

ところで、市販の問題集の傾向はどうなっているであろうか。そこで、手元の問題集、すなわち、高橋書店の頻度順問題集成美堂の本試験型及び漢検準1級完全征服の三冊をざっと確認してみた。なお、以下に挙げる数値はざっと数えたものであり、必ずしも正確なものとは言えないかもしれないので、だいたいの目安として考えていただきたい。

まず、高橋書店の頻度順問題集であるが、本書には、一字訓読みが全部で135問(Aランク81問+Bランク54問+Cランク0問)掲載されているが、そのうち、25問、約19(=25/135)%の問題は、漢検漢字辞典(の親字見出し欄の下)に載っていない訓を問うもの、すなわち、本番で出題される可能性が低いと考えられるものであった。

次に、成美堂の本試験型であるが、本書には、一字訓読みが全部で90問(5問×18回分)掲載されているが、そのうち、なんと、38問、約42(=38/90)%の問題が、漢検漢字辞典(の親字見出し欄の下)に載っていない訓を問うもの、すなわち、本番で出題される可能性が低いと考えられるものであった。

最後に、漢検準1級完全征服であるが、本書には、一字訓読みが全部で170問掲載されているが、そのうち、50問、約29(=50/170)%の問題が、漢検漢字辞典(の親字見出し欄の下)に載っていない訓を問うもの、すなわち、本番で出題される可能性が低いと考えられるものであった。

以上のような数値を見る限り、上記三冊は、すくなくとも一字訓読み問題については、最近の本番の出題傾向に完全に適合しているとは言えないように思える。上記ネット情報によれば、1級では、平成14年度第2回以前においては、漢検漢字辞典(の親字見出し欄の下)に載っていない訓を問うものも出題されていたとのことのなので、準1級についても同様と考えられ、上記三冊も、(最近の出題傾向にはない)以前の出題傾向が反映されているのではないかという推測が成り立つ。

高橋書店の頻度順問題集の巻頭には、『10年分におよぶ過去問題を分析し、出題頻度順に3ランクに振り分けました。』とあるが、敢えて明示していないと思われる(笑)この「10年」がいつからいつの10年かがちょっと気になるところである。Aランクに限って見ても、一字訓読み81問のうち、11問、約14(=11/81)%の問題は、漢検漢字辞典(の親字見出し欄の下)に載っていない訓を問うもの、すなわち、最近の出題傾向では、出題される可能性が低いものになっている。

漢字検定の問題集は、一旦出版された後は、実質的な改訂はされないという話もあるので、最近の出題傾向により適合したものという観点からは、最近になって新たに出版された問題集を選択したほうがよいのかもしれない。ただ、最近になった新たに出版された問題集の場合、まだ評価が定まっていない部分もあるので、なかなか選択しにくいということもあるだろうが。

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