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中国古典名言事典[新装版]

平成25年4月5日、相模大野のくまざわ書店にて購入。

  • 諸橋徹次『中国古典名言事典[新装版]』(講談社 4,700円+税)

本書は、その名の通り、中国古典の名言の事典であり、以前に、ブックオフにて偶々見つけて購入した文庫本『中国古典名言集(一)』の元となったもの。『中国古典名言集(一)』の「文庫版まえがき」によれば、元々の(新装版でない)中国古典名言事典が出た後に、分冊本として出したのが中国古典名言集(一)~(九)ということらしい。

『中国古典名言集(一)』(「論語」及び「孝経」を採録)を読んだところ、やや細切れにしすぎといった感はあるものの、その分、読みやすかったりもし、なかなか面白く読めたので、他の巻も読んでみたいと思ったのだが、中国古典名言集自体は絶版で、古本での入手も難しそうだったので、こちらの方を購入してみた次第。

しかし、実際に購入してみると、文庫版に比べて、版型は大きいし、ページ数は多いし、重いしで、文庫本のように気軽に読むという訳にはいかないようだ(汗)。

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あと、印字された文字を比べると、『中国古典名言集(一)』の方が、気持ち大きく、そして、くっきりと印字されており、見やすく感じられる。手元の『中国古典名言集(一)』は、昭和51年6月30日発行のものなので、時代的に、活字を使っているからであろうか。

ちなみに、中国古典名言事典をそのまま文庫化にしたものは、現在でも、講談社学術文庫で入手可能ではあるが、これは、元の中国古典名言事典の版をそのまま縮小したような体裁となっており、その結果、文字が非常に小さく、若者向けの仕様となっている。自分も若い頃は、こんな小さな字が何の苦もなく読めたのだろうかしらん。

最後に、本書の内容について簡単に記しておくと、まず、本書の本文部分は、第1部、第2部、第3部の3つの部分から構成されている。そして、第1部が本書の主要部をなすものであり、いわゆる四書五経から、老子、荘子、更に、孫子、唐詩選、十八史略等まで30種の漢書から名言が選定されて、各名言について、書き下し文、原漢文、簡単な解説等が記されている。第1部で選定された30種は、幕末から明治にかけての一般知識人の読破した漢書が、だいたいこの範囲内だったであろうということから選定されたということである。ちなみに、語句の選定に当たっては、諸橋博士本人が、改めて、30種それぞれについて読了しながら行ったため、約8年という歳月が費やされたらしい(驚)。

第2部、第3部は、第1部の増補という位置付けであり、ボリューム的にも、第1部の617頁に対して、第2部が37頁、第3部が54頁と少なくなっている。第2部は、史記など、有名な著で学者必読の書とされたもの10種からの採録となっており、こちらについては、全部を読破したのではなく、諸橋博士の記憶にあるものを雑然と蒐集したものとのこと。更に、第3部は、第1部、第2部に漏れたもので、なお有益にして比較的よく知られたものを中国の類書や諸橋博士の他の辞書から採録したもので、こちらについても、一々原典に当たったものではないとのことである。

なお、第1部及び第2部に採録された漢書の詳細については、講談社学術文庫版の紹介ページを参照されたい。

この中国古典名言事典では、第1部及び第2部については、書物毎に各書物の名言がまとめて採録されており、また、それぞれの最初に、各書物の簡単な解説も記されているので、本書を通読すれば、名前は知っていても実際に読んだことのない中国の古典の数々(第2部の10種はともかく、第1部に収録された30種)を、多少なりとも囓って、雰囲気を味わうことくらいはできそうである。

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